刀 無銘 (長船祐定)
    

           長さ66.3cm  反り2.1cm  元幅2.85cm  元重0.65cm








 戦国動乱の世となった室町後期、備前における長船鍛冶への作刀依存度は極めて高いものがあり、古刀期の掉尾を飾る末備前は幾多の名工を輩出した。
祐定はその中心的役割を果たした刀工で、知名度・評価共に高い。
 本刀は鎬造、鎬やや高めに、地鉄小板目に小杢交じり、精美に詰んで地沸付き、刃文焼頭の細かく割れた丁子刃、焼幅高く賑わい、部分的に鎬地にまで焼が浴びせられ皆焼状となる。
覇気溢れる作柄は往時の戦国武将の意気込みを投影し、源兵衛尉祐定辺りを彷彿とさせるその完成度は、所謂数打作とはその水準を全く異にし見事である。
 無銘ながら総体に祐定の特徴を顕現するもので、同工の作中の優作としてお勧めしたい一刀である。


        白鞘入      新規研磨済      日刀保保存刀剣鑑定書付      価格48万円