刀  筑州柳川住鬼塚吉国 (新刀上作・業物)


             長さ63.0cm      反り1.2cm      元幅2.8cm      元重0.6cm










 鬼塚吉国は生国奥州、後に立花家に招かれて筑後柳川に移住。慶安三年紀の作刀に七十七歳と添記したものがあり、鍛刀期間は長いものの残存する作は少ない。古来よりその切れ味には定評があり、業物として数々の名ある武家に珍重されてきた。
 本刀は地鉄小板目が細やかに詰み、地沸微塵につき、地景網状に密に働いて地肌爽快に冴え渡る。刃文小沸深い中直刃、微かに湾れて刃中澄む。匂口が明るく冴えて総体に清涼感に溢れ、完成度は高く、出来は肥前忠吉一門の上作と見紛う程で、欠点等一切無く状態は極めて健全。昭和二十六年愛知県登録。
 鬼塚吉国の実力を今日に伝える標本とも言うべき出色作である。


           白鞘入       時代上研磨充分        日刀保特別保存刀剣鑑定書付        売約済